色々なデータを参考にして理想的な通信制高校を見つけよう
通信制高校は、昼間に正社員やアルバイトとして働いている人も都合の良い時間帯に学習ができ、コースによっては就職時に役立つ資格取得や受験対策なども行えます。そうした中、通信制高校で無理なく仕事と学業の両立を図るには、早いうちから各高校の進学や就職の実績や、生徒の学習指導を担当する教員の経歴など様々なデータを参考にしながら自分に合った入学先を見つけましょう。
生徒が希望の学習方法を自由に選択できる通信制高校も増えている
通信制高校は、仕事や不登校など様々な理由で、学習意欲はあるものの通学制の高校に通うことができない若者にとって身近な存在となっています。特に、テキストやインターネットなど生徒が学習方法を自由に選択できる通信制高校の数は年々増加しており、多忙な生活を過ごしている人も自分のペースでスムーズに卒業を目指せるようになっています。
また、学習を進めるうえで分からない点をメールやSNSなどを通じて各科目の教員に相談できるシステムを導入している通信制高校も多くあり、いつでも安心して学習に取り組める環境が整いつつあります。そうした中、通信制高校の主な学習方法について詳しく知りたい時は、入学を希望する高校の願書を取り寄せるだけでなく、実際に各高校で学んでいる生徒の感想をチェックするなど、日ごろから色々なデータを活用することがおすすめです。
なお、物理や化学などの理系科目の中には、独学では対応しにくい単元もあるため、入学先を決めるうえで個々の生徒のフォローの良し悪しについて判断をすることが肝心です。
定期的に教員や同級生と交流したい人はスクーリングがある高校がおすすめ
数ある通信制高校の中でも、一年間に数回のスクーリング授業が行われているところは、自宅学習の合間に教員や同級生と交流を深めたい人におすすめです。スクーリング授業の内容は、それぞれの高校の方針やコースによっても異なりますが、講義だけでなく演習や実習の機会が用意されることもあり、その都度様々な形の学習にチャレンジをすることができます。
スクーリング授業に定評がある通信制高校の中には、入学願書や公式ホームページなどに最新の授業の写真や参加をした生徒の感想などのデータを詳しく紹介しているところもあるため、余裕を持って気になる高校の特徴を調べてみると良いでしょう。
たとえば、技術系や福祉系など通信制高校の専門性が高いコースに入学をする場合は、スクーリング授業に出席しなければならない回数が多くなる傾向があるため、平日の昼間に仕事をしている人はスケジュール管理をしっかりと行うことが重要です。
その他、スクーリング授業に参加をする際に発生する費用は原則的にすべて自費となるため、高校から離れたところに住んでいる人は、入学前に卒業までに掛かるおおよその交通費や宿泊費などを検討しておきましょう。
経済的な余裕がない人は入学金や授業料が安い通信制高校を探そう
通信制高校は、全日制や定時制の高校と比べると入学金や授業料が安く設定されているところが多く、経済的に余裕がない人も不安なく学習を続けることが可能です。たとえば、普通科などの資格取得を目的としないコースについては、オリエンテーションやスクーリング授業を除いて登校をすることがないため、卒業までの出費を最小限に抑えられます。
また、通信制高校によっては家庭の事情で学費を捻出できない生徒を対象に、独自の奨学金の制度を設けたり、成績優秀な生徒を対象に給付金を支給したりしているところもあります。そのため、入学後に学習ができる内容だけでなく、学費も重視して通信制高校を選びたい場合は、早いうちから近隣のいくつかの高校の学費に関するデータを比較することがおすすめです。
なお、兄弟で同じ高校に入学をしたり、卒業生の紹介を受けたりすることで、入学金や一部の授業料が免除される通信制高校も少なくありません。
そこで、少しでも通信制高校に興味がある時は、周りの信頼できる人に相談をしてみると良いでしょう。
卒業後に就職をしたい人は資格取得のサポートが手厚い通信制高校を選ぼう
通信制高校を卒業した後に民間企業への就職を考えている人は、在学中に就職活動の際に高く評価してもらえる資格の取得が可能なコースを選択することがおすすめです。特に、ITや福祉、会計など仕事に直結する資格取得ができるコースが設けられている通信制高校は、学費が少し高いものの、専門分野の教員にサポートを受けながら効率良く資格試験の対策をすることが可能です。
また、資格試験に合格をした生徒を対象に様々な手段で就職指導を行っているところも多くあるため、卒業後に少しでも良い待遇で働き始めたい人は、余裕を持って評判が良い通信制高校の就職実績をはじめとしたデータに目を通しておきましょう。
通信制高校の資格課程を履修する場合は、自宅学習の他に頻繁にスクーリングや職場実習などに参加をしなければならないこともあるため、入学後に担任としっかりと話し合いをすることが重要です。その他、資格取得までのルートについて分からないことがあれば、各地の通信制高校の入学説明会に参加をしたり、電話やメールで担当の教員に問い合わせをしましょう。
進学希望者に対して受験指導を行っている通信制高校もある
進学希望者の数が多い通信制高校の中には、年間を通して受験のノウハウを持つ教員が個別指導を行っているところが少なくありません。たとえば、有名大学を卒業した教員が揃っている通信制高校においては、学習塾のように夏休みや冬休みの期間中の講習を行ったり、志望校を決める際の相談に乗ったりしているところもあります。
そうした中、卒業に必要な単位を取得しながらしっかりと受験対策をしたい人は、人気が高い通信制高校の願書を取り寄せて、過去の有名大学の合格者数などの基本的なデータをくまなく確認してみましょう。また、国立大学や難関の私立大学の合格者を多く輩出している通信制校は、年度によって入学希望者が殺到することもあるため、早めに入学試験に向けた準備を開始することがおすすめです。
通信制高校の受験指導の内容や期間については、それぞれの高校の方針や教員の経歴などによって大きく異なります。そのため、入学後に受験対策で不安を感じないためにも、効率良く学習に取り組める環境がある通信制高校を見極めることが肝心です。
なお、学力に不安がある人や、仕事や家事のために学習をする時間が限られてしまう人は、長期にわたり対面やインターネットを通じて大学受験の指導をしてくれる通信制高校を探しましょう。